本イベントにご参加頂いた、登壇者、参加者、スタッフの皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
「AgileTour」とは、世界規模で開催されるアジャイル系イベントで、今年で3周年を迎える。
日本は、今年初開催となる。
今回、ありがたい事に、この記念すべき一大イベントにスタッフとして参加することができた。
当日の模様は、こちらに詳細が記載されている。
■満員御礼!
開催日の約1ヶ月前から定員枠100名で参加募集を開始した所、わずか3週間で満員御礼となった。しかも、キャンセル待ちの問い合わせも多数頂き、開催前日までキャンセル待ちの対応に追われる程人気の高いイベントとなった。
■スタッフ視点から観た「AgileTourOsaka2010」
「AgileTour」名に恥じず、「アジャイル」に対する一家言を持つ方々をスピーカー陣を向かえ、素晴らしいイベントになったと自負している。また、参加率も80%を超えており、大盛況となった。
そして、最も特筆すべき点は、「イベントといえば東京」というIT系の常識を覆し、関西で初めて「AgileTour」に参加したという点。
それを強く感じたのは、「特定の発表のみ聞いて帰る参加者が居た」事。
地方から東京へ参加する事は、交通費や移動時間に拘束され、とても敷居が高いものになってしまう。しかし、電車で30分~1時間圏内であれば、敷居がグッと下がり、一部だけでも参加が可能になる。地元民にとっては、非常にありがたいことである。
「これから仕事なんです。」
そういって帰って行かれた方にとって大阪での開催は、有意義であったに違いない、と確信している。
■時代がやっと追いついた
近年、「アジャイル2.0」というキーワードをwebや書籍で目にするようになった。
日本で第1次アジャイルブームが巻き起こったのは、2000年頃。今から10年ほど前になる。
当時は、アジャイルの勘違い(ドキュメントは書かない、ペアプロは工数が2倍かかる、等々)により、多くのプロジェクトが失敗したらしく、一向に流行しなかったと伝え聞く。それが今ではIBM、マイクロソフト、東芝などの大手企業がこぞって「アジャイル」というキーワードを持ち出し始めた。これは、「時代が追いついてきた」と言えるのではないだろうか。
僕は、日本における「アジャイル2.0」のきっかけは、上記の大企業の宣伝効果よりも、コミュニティやアジャイル先駆者達が、書籍、セミナー、ワークショップ、ブログ、メーリングリスト、果ては飲み会の席上で、根気強く草の根活動を継続実施し続けてきた結果であると確信している。
僕自身、アジャイルには、開発者を魅了して止まない魅力があることを知っていて、それがようやく世間に広まってきたのではないか、と想像している。
■真の「アジャイル2.0」とは?
イベントを通じて痛感した事は、「まだまだ新しい人が少ない」という事。
あきぴーさんを除く登壇者の方すべて、2000年頃に日本でアジャイルがブームとなった時期に活躍されていた方々である。
僕は、次世代の方々が、もっと表舞台に出て活躍されてこそ、真の「アジャイル2.0の到来」といえると考えている。
今、日本では「アジャイル2.0」というキーワードが流行している様であるが、一時的なブームで終わってしまう気がしてならない。
「単体テストはTDD、ピアレビューはペアプログラミング、開発スタイルは繰り返し型 であれば、アジャイルだ」と勘違いされてしまわないかと懸念している。
「アジャイル開発宣言」の意味が腑に落ち、その根底を理解し、世に発信する人々が続々と出現してきた時が、真の「アジャイル2.0」になるような気がしてならない。
■次の10年へ向けて
真の「アジャイル開発手法」が定着し、一般的な開発手法の一つとなった時、どんな未来が待っているのだろうか。その時、「ポスト・アジャイル」となるような、画期的プロセスが生まれているのだろうか。
次の10年は、アジャイル開発手法を超える新しい開発プロセスが必要となるはずである。それの手法を日本が発信できれば、こんなに素晴らしいことはない。
来るべき次の10年に向けて、「アジャイル」を超えた開発手法を空想するのも、楽しいのではないだろうか。
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