2011年4月17日日曜日

心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた

原発問題で、同じ技術者としてその悲壮感と焦燥感をひしひしと感じた。


■心からの叫び!元原発技術者菊地洋一さん中部電力靜岡支店で訴えた


元原発技術者の菊地洋一さんが中部電力靜岡支店への浜岡原発停止の署名を提出行動に参加してくださいました。思わず、話し始めた菊地さん。その迫力にその場にいたものすべてが氷付くほどだった。その原発を創ってしまった者の心からの叫びを傾聴していただきたい。その言葉を受け止めた中部電力靜岡支店の幹部の方々は、どう感じたのだろう。2011年4月15日


福島原発事故の報道を見聞きし、「原発」は安全を度外視した欠陥品だと思っていた。しかし、菊池さんの、原発への思いと、苦労した体験談を聞き、開発現場が目の前に浮かんできて胸に熱いものがこみ上げてきた。

「活断層の真上にある浜岡原発は、直下型地震の危険に晒されている。福島原発の場合、直下型ではなかっただけ被害が少なくて済んだが、浜岡原発の直下で地震が発生した場合、その被害は福島原発の比ではない」という。

僕の仕事は、ソフトウェア開発である。ご存知の通り、ソフトウェアは電気が無ければ何もできない。それどころか開発することさえできない。正直、電気が無ければ仕事ができない。

それでも。
私は、「原発反対」を強く支持する。
たとえ計画停電で電気の利用を制限されても。
たとえ職を失うことになっても。







「計画停電」と言えば、原発が復旧していないにもかかわらず、4月8日に「原則実施しない」(事実上終了)となっている。

■東日本大震災:計画停電、終了宣言へ 需給計画きょう骨格--政府・東電

一説によると、「電力は足りているが、原発の必要性を世間に知らしめるために、わざと計画停電を実施している」とのウワサも流れている。

自分の住処を汚染してまで必要なのかと問いたい。
土壌と海を汚染し、農作物、家畜、魚類を汚染し、農家、畜産、漁業を廃業に追い込み、棲家を奪い、ただでさえ狭い国土を更に狭め、いったい何の得があるのか。

「原発は二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギー」と言われて久しいが、一度事故が起これば放射性物質を、しかも長期間撒き散らすリスクを、一体誰が背負うのか。

事故を起こした世代だけでなく、子や孫にまで背負わせる、重い十字架。それが「原発」だと、痛感している。



その一方で、「福島の原発事故は安全」と主張する方も居る。
稲 恭宏(いな・やすひろ)博士だ。

■福島原発事故の医学的科学的真実: 稲 恭宏博士 緊急特別講演 1

ただ、彼の主張はこちらのサイトで「信用できない」と評価されている。

■稲恭宏博士の福島原発発言は「医学的科学的」に信用できない(2/2)

もし、本当に安全なのであれば何も問題は無いが、誤った情報であるなら即刻撤廃して欲しい。これが、「原発推進論者」を擁護目的なのであれば、なおさらである。



一刻も早く、原発という危険な発電方法から脱却し、この問題を解決しなければならいないのではないだろうか。

代替案として、水力、風力、地熱、太陽光といった、再生可能エネルギーが注目を集めているが、「固体核融合」という手法が存在している。

■わかりやすい固体核融合



原理を簡単に説明すると、「重水素と重水素を常温で核融合させ、水と熱エネルギーが放出される」というもの。この方法を使用すると、放射性物質がほとんど出ないそうです。

核融合反応の後に、放射性を持つ物質(中性子線、ガンマー線、トリチウム[三重水素]など)がほとんど出ないことが分かりました。
(追記:その後、佐々木先生や高橋先生が再現実験を成功させたことにより、中性子・ガンマー線が発生しないことが確認されています。)



先日の選挙の当選者達は、インタビューで「原発を即廃止することはできない」とおっしゃっていましたが、そんな悠長な事を言ってられる場合ではないことを理解されているのか心配になります。

原子力産業を捨て、この危機を乗り越えられる日が来ることを願わずには居られません。

1 件のコメント:

  1. 核融合の話ですが、原理から言えば確かにクリーンエネルギーなのですが、そもそも常温での確認がなされておりません。もし常温での核融合が発見されれば間違いなくノーベル賞です。そのため、一時期常温核融合がブームの如く報じられましたが、評価方法がそもそもおかしいことがわかったため、現在は下火になっています。
    また、重水素の生成に現状ものすごく大きなエネルギーが必要となります。

    それに、放射能の人体への影響具合は、まだその評価方法で専門家の間ですら意見が分かれています(ということは、誰もちゃんとしたことがわかってないということ)。
    分かっているのは、短時間で大量の放射能を浴びると甚大な被害が出ることだけです。これも諸説あるため、定量的な数値がなかなか見つかりません。単位が単位時間当たりなのか累積なのかでバラバラです。少なくとも、米国は日本で人体実験を行っているのでデータは持っていそうなのですが…。
    さらに、政府のレベル7認定は疑問符つきまくりです。一説には米国の圧力に負けたとのこと。レベル7認定を評価したのは米国のみです。なぜレベル7認定が必要なのかというと、核テロ対策部隊を動かすことができるからだそうです。
    また、コウナゴの汚染が発表されましたが、コウナゴとは元々海面近くに居ます。そのため、汚染源が海水なのか空中なのかは不明です。そもそも、他の魚に関しては一切話は聞きません。一説によると、ほとんど現時点では影響がないという調査結果があるそうです。

    こんな時、もっともやってはいけないのは、冷静さを欠いて感情的になることです。ソフト開発者ならわかると思いますが、製品リリース直前にバグが見つかった場合、感情的に「とっとと修正しろ!」というのは一番やってはいけないことです。パニックにならず影響具合をちゃんと調査して対応を決めなければいけません。今回の件も、全く同じ事が当てはまるかと存じます。

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