僕の結論は、「アジャイル開発宣言が、アジャイルそのものである」 だ。
「アジャイル開発宣言」より引用。
- プロセスやツールよりも個人と対話を、
- 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
- 契約交渉よりも顧客との協調を、
- 計画に従うことよりも変化への対応を、
セミナーやイベントで、「アジャイルはイテレーティブに開発する」とか、「アジャイルは先にテストする」といったお話を拝聴する場面が多いが、それらはすべて「アジャイル開発宣言に基づいたアジャイル開発手法を指している」と感じている。つまり、「アジャイル=イテレーティブ開発」では無いと考えている。
上記の内容に適合するのであれば、極論するとウォーターフォールだってアジャイル開発手法になりうる、と考えている。
僕は、アジャイルという言葉より、XP(eXtreme Programming)の方が好きだ。
正直、「アジャイル」という言葉は自分の中では消化しておらず、むしろ違和感を感じる。XPはしっくりくるのだが・・・。
◆ ◆ ◆
イベント当日、テクノロジックアートの長瀬さんとお話する機会があり、
「最近、XPよりスクラムに人気がある理由はなんでしょうか?」
と訪ねてみた所、
「イテレーションの期間が、XPは2週間でスクラムは1ヶ月。XPのイテレーションだと短すぎるから、スクラムを選択する場合が多い」
との回答を頂いた。
確かに、新しい手法を導入する際、しきいの低い方を選択することは理に適っている。が、イテレーションの期間を判断材料の1つに使用しているとは、正直驚いた。
この様な状況の中、日本で「アジャイルの本質」が理解されているのか、本当に心配だ。
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