続き。
■Windows で eclipse ~CUTEインストール編~
■Windows で eclipse ~CUTE入門編~
■前置き
Google先生に「CppUnit」と尋ねると、様々なサイトでCppUnitの使用方法が紹介されている。
これらの多くのサイトでは、「実業務でCppUnitを取り入れて使用すること」を無視し、あくまでCppUnitの使用方法しか記載されていない。
というわけで、ここでは「実業務でCppUnitを使用する」ことを想定し、説明する。
”ややこしい”と思われるかもしれないが、逆に言うと”ややこしい”が故に多くのサイトでは端折っているものと思われる。
■作成するプロジェクト
3つ必要です。
- 製品プログラム本体 (共用ライブラリ)
- 製品プログラム実行 (実行可能)
- CUTE Library Test Project (実行可能)
製品プログラムとCUTEプログラムはそれぞれ main( ) 関数が必要です。このため、最低2つのプロジェクトが必要になります。
「プロジェクトを2つだけ作成」という事も可能だが、その場合下記構成となり、製品プログラムを2重管理することとなる。
1. 製品プログラム実行
└製品プログラム本体
2. CUTE Project
└製品プログラム本体
「だったら、”製品プログラム本体”を共通のフォルダに格納すれば1元管理可能」との考えもあるが、その場合、「製品プログラム本体」を2回ビルドしなければならない。プログラム本数が少なければコストはかからないが、多くなると結構時間が掛かる。
「実業務での使用」を想定し、ここは3つプロジェクトを作成する方向で話を進める。
■プロジェクトの作成
というわけで、早速プロジェクトの作成方法を紹介したい。
今回は、単純に四則演算を行うプログラムを開発することにする。
▼四則演算プログラム 仕様
▼1.「製品プログラム本体(共用ライブラリ)」プロジェクトを作成する
1-1.画面右上の「パースペクティブ」アイコンをクリック。
1-2.「パースペクティブを開く」ダイヤログが表示されるので、「C/C++」を選択。
1-3.「ファイル」>「新規」>「C++プロジェクト」を選択。
1-4.下記の設定を行い、「完了」をクリック。
・プロジェクト名に「CalcLib」を入力
・プロジェクト・タイプより「共用ライブラリ」>「空のプロジェクト」を選択
・ツールチェーンより「MinGW GCC」を選択
1-5.プロジェクト・エクスプローラに「CalcLib」が追加されてる
▼2.「製品プログラム実行(実行可能)」プロジェクトを作成する
2-1.「ファイル」>「新規」>「C++プロジェクト」を選択。
2-2.下記の設定を行い、「完了」をクリック。
・プロジェクト名に「Calc」を入力
・プロジェクト・タイプより「実行可能」>「空のプロジェクト」を選択
・ツールチェーンより「MinGW GCC」を選択
2-3.プロジェクト・エクスプローラに「Calc」が追加されてる
▼3.「CUTE Library Test Project」プロジェクトを作成する
「プロジェクトを2つだけ作成」という事も可能だが、その場合下記構成となり、製品プログラムを2重管理することとなる。
1. 製品プログラム実行
└製品プログラム本体
2. CUTE Project
└製品プログラム本体
「だったら、”製品プログラム本体”を共通のフォルダに格納すれば1元管理可能」との考えもあるが、その場合、「製品プログラム本体」を2回ビルドしなければならない。プログラム本数が少なければコストはかからないが、多くなると結構時間が掛かる。
「実業務での使用」を想定し、ここは3つプロジェクトを作成する方向で話を進める。
■プロジェクトの作成
というわけで、早速プロジェクトの作成方法を紹介したい。
今回は、単純に四則演算を行うプログラムを開発することにする。
▼四則演算プログラム 仕様
- プログラム名は「Calc.exe」とする。
- 引数に、(1)数字、(2)演算記号、(3)数字の3つのパラメタを入力。演算結果を表示する。
- パラメタが3以外の場合、「パラメタエラー」と表示。
- (1)、(3)の数字は、半角10進数8桁とする。
- 0~9以外の値は、「数字エラー」と表示。
- 8桁を超える場合は「数字オーバー」と表示。
- 最大表示桁数は8桁(-99999999~99999999)とし、それ以上の値は「オーバーフロー」と表示。
- (2)の演算記号は、半角で(A)+、(B)-、(C)/、(D)* の4種とする。
- +, -, /, * 以外は「演算記号エラー」と表示。
1-1.画面右上の「パースペクティブ」アイコンをクリック。
1-2.「パースペクティブを開く」ダイヤログが表示されるので、「C/C++」を選択。
1-3.「ファイル」>「新規」>「C++プロジェクト」を選択。
1-4.下記の設定を行い、「完了」をクリック。
・プロジェクト名に「CalcLib」を入力
・プロジェクト・タイプより「共用ライブラリ」>「空のプロジェクト」を選択
・ツールチェーンより「MinGW GCC」を選択
1-5.プロジェクト・エクスプローラに「CalcLib」が追加されてる
▼2.「製品プログラム実行(実行可能)」プロジェクトを作成する
2-1.「ファイル」>「新規」>「C++プロジェクト」を選択。
2-2.下記の設定を行い、「完了」をクリック。
・プロジェクト名に「Calc」を入力
・プロジェクト・タイプより「実行可能」>「空のプロジェクト」を選択
・ツールチェーンより「MinGW GCC」を選択
2-3.プロジェクト・エクスプローラに「Calc」が追加されてる
▼3.「CUTE Library Test Project」プロジェクトを作成する
3-1.「ファイル」>「新規」>「C++プロジェクト」を選択。
3-2.下記の設定を行い、「次へ」をクリック。
・プロジェクト名に「CalcTest」を入力
・プロジェクト・タイプより「CUTE」>「CUTE Library Test Project」を選択
・ツールチェーンより「MinGW GCC」を選択
3-3.下記の設定を行い、「完了」をクリック。
・「CUTE Version」が「CUTE Header 1.7.0」である事を確認。
・「CalcLib」左側のチェックボックスをONにする。
3-4.プロジェクト・エクスプローラに「CalcTest」が追加されてる
3-5.CUTEに Boost のインクルードパスを設定する。
以上でプロジェクトの作成は完了。
次回、実際にコードを作成していく。
3-2.下記の設定を行い、「次へ」をクリック。
・プロジェクト名に「CalcTest」を入力
・プロジェクト・タイプより「CUTE」>「CUTE Library Test Project」を選択
・ツールチェーンより「MinGW GCC」を選択
3-3.下記の設定を行い、「完了」をクリック。
・「CUTE Version」が「CUTE Header 1.7.0」である事を確認。
・「CalcLib」左側のチェックボックスをONにする。
3-4.プロジェクト・エクスプローラに「CalcTest」が追加されてる
3-5.CUTEに Boost のインクルードパスを設定する。
- CUTE_TEST]右クリック > [プロパティ] > [C/C++ビルド] > [設定] > [GCC C++ Compiler] > [インクルード]を選択
- [インクルードパス] に [Boost]のパスを追加する
- [OK]をクリック
以上でプロジェクトの作成は完了。
次回、実際にコードを作成していく。
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