2013年1月6日日曜日

Windows で eclipse ~CUTE実践編(5)~


続き。


Windows で eclipse ~CUTEインストール編~
Windows で eclipse ~CUTE入門編~
Windows で eclipse ~CUTE入門編 Part.2~
Windows で eclipse ~CUTE実践編(1)~

という訳で、今回は共有ライブラリを実際に動作させる方法を書く。



簡単に流れを書く。

1.共有ライブラリを呼び出すコードを作成し、ビルドする。
  > コンパイルする際、共有ライブラリのインクルードファイルパスを指定する必要がある。
  > リンクする際、共有ライブラリのパスを指定する必要がある。

2.実行する
  > 共有ライブラリのパスを指定する必要がある。
  > コンソールに文字コード(UTF-8)を指定する必要がある。
  > 引数を指定する必要がある。

順番に手順を説明する。




1.インクルードパス/ライブラリパスを設定する
  • プロジェクトエクスプローラの [Calc] を右クリックし、 [プロパティ] を選択。
  • [Calcのプロパティ] が表示される。



  • [GCC Compiler] > [インクルード] を選択。
  • インクルードパス右側の [追加] アイコンをクリック。 



  • [ディレクトリー・パスの追加] ダイヤログが表示される。
  • [ワークスペース] をクリック。



  • [フォルダーの選択] ダイヤログが表示される。
  • [CalcLib] を選択し、 [OK] をクリック。



  • 再度 [ディレクトリー・パスの追加] ダイヤログが表示される。
  • [ディレクトリ] に [${workspace_loc:/CalcLib] が入力されている事を確認。
  • [OK] をクリック。



  • 続いて、ライブラリパスの設定。
  • [MinGW C++ Linker] > [ライブラリー] を選択。
  • [ライブラリー] 右側の [追加] アイコンをクリック。



  • [値を入力してください] ダイヤログが表示される。
  • [ライブライ] に [CalcLib] と入力。
  • [OK] をクリック。




  • [ライブラリー検索パス] 右側の [追加] アイコンをクリック。




  • [ディレクトリー・パスの追加] ダイヤログが表示される。
  • [ワークスペース] をクリック。



  • [フォルダーの選択] ダイヤログが表示される。
  • [CalcLib/Debug] を選択し、 [OK] をクリック。




  • 再度 [ディレクトリー・パスの追加] ダイヤログが表示される。
  • [ディレクトリ] に [${workspace_loc:/CalcLib] が入力されている事を確認。
  • [OK] をクリック。



  • [ライブラリー] に [CalcLib] が登録される。
  • [ライブラリー検索パス] に [CaliLib/Debug] が登録される。
  • [OK] をクリック。


以上で、インクルードパス/ライブラリパスの設定は完了。



2.共有ライブラリを呼び出す

  • プロジェクトエクスプローラの [Calc] を右クリックし、 [新規] > [ソース・ファイル] を選択。



  • [新規ソース・ファイル] ダイヤログが表示される。
  • [ソース・ファイル] に [Calc.cpp] と入力。
  • [完了] をクリック。




  • [Calc.cpp] が生成される。


    <Calc.cpp>   

/*
 * Calc.cpp
 *
 *  Created on: 2013/01/06
 *      Author: takepu
 */   




  • [Calc.cpp] を書き換える。

    <Calc.cpp>

#include
#include "AplMain.h"
using namespace std;

int main( int argc, char* argv[] )
{
  AplMain aplmain;

  return aplmain.RunMain( argc, argv );
}




  • ビルドして、ビルドが正常終了することを確認する。


これで、共有ライブラリの呼び出しは完了。




4.実行する

実行時のパスに、[CalcLib] のパスを指定する必要がある。

  • [プロジェクト・エクスプローラー] > [Calc] 右クリック > [実行] > [実行の構成] を左クリック



  • [実行構成] ダイヤログが表示される。
  • [C++ Application] > [Calc.exe] を選択。
  • [環境] タブを選択。
  • [選択] をクリック。



  • [環境変数の選択] ダイヤログが表示される。
  • [Path] にチェックを入れる
  • [OK] をクリック。



  • [値] をクリック。
  • [編集] をクリック。



  • [環境変数の編集] ダイヤログが表示される。
  • [値] の一番後ろに [${workspace_loc:/CalcLib/Debug};]を追加する。
  • [OK] をクリック。



  • [共通] タブをクリック。
  • [エンコード] > [その他] を [UTF-8] に設定。
  • [実行] をクリック。



  • [コンソール] に 「パラメタエラー」と表示されればOK。


以上で、共有ライブラリを呼び出すアプリケーションの作成が完了。



5.テストする

折角完成したので、期待通り動作するかテストしてみる。
[Calc.exe] に渡すパラメタを色々変えて動作させる。
  • [プロジェクト・エクスプローラ] > [Calc] を右クリック。
  • [実行] > [実行の構成] をクリック。

  • [実行構成] ダイヤログが表示される。
  • [引数] タブを選択し、 [プログラムの引数] に「1 + 1」を入力。
  • [実行] をクリック。

  • コンソールに「2」と表示される。


上記の手順を使って、下記のテストを実施した。

  • 1 - 1
    • 結果:0
  • 2 * 2
    • 結果:パラメタエラー
  • 9 / 3
    • 結果:3

そう。[2 * 2] が [4] ではなく、「パラメタエラー」となるのだ。なんてこったい!!
テスティングフレームでテストパターンをすべて網羅したハズなのに・・・。



というわけで、次回はこのエラーの修正方法を書きます。
(続く)


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