2010年1月13日水曜日

IT系技術者の人材不足について

昨晩、コミュニティ繋がりで知り合った方との呑みに行った。

その席上で、「本当に欲しいと望むIT技術者に、なかなかめぐり合えない」という話題が挙がった。
自分が若かった頃、プログラムの知識が一切なまま仕事を任され、非常に苦労した。その結果、ある程度スキルが身についた。そんな自分が言うのもおかしいが、当時の自分の様な知識の無い人と一緒に仕事したいと思えない
大学卒業しても、プログラムの知識なんかほとんど持っていない新人が殆どなのが現状。だから、会社が費用をだして教育させる必要がある。大手のソフトウェアハウスの場合、入社から数ヶ月間言語研修が行われ、そこでスキルを身につけるのが一般的だと思う。
小さな会社では、教育費が確保できないため、自己啓発(=自宅で勉強)に大きく依存する所もある。
中には社員の能力以上の肩書きを与えて仕事させ、現場で成長ささせる考えの企業もある。

様々な業界において、「免許」という制度が存在する。たとえば、飲食業界には「調理師免許」、医療業界には「医師免許」、タクシー業界には「車の免許証」など。しかし、ソフトウェア業界にはこの「免許」が事実上存在しない。

先に述べた通り、ソフトウェア技術者のスキルは、それぞれ歩んできた道のりにより異なるが、それを定量的に示す物差しが存在しない。スキルを知るためには、実際に一緒に働いてその働きぶりを見るしか方法は無いのが現状である。

プログラムも知らないままソフトハウスに就職し、能力以上の肩書きを与えられ社外へ出て仕事をし、定量的に測定不可能ながらも少しづつスキルを身につけ成長するのが、一般的なIT技術者の成長過程なのではないだろうか。

定量的に測定不可能なスキルと、スキル以上の肩書きとを見比べて人材を評価しようとしても、真に望む人材を見つけることは難しい。

いっそのこと、大学生よりIT系専門学校生を採用した方が期待に答える人材を見つけられるのではないかという意見で合意した。

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