2011年6月5日日曜日

VC++2010でGUI版TestRunnerを作る その6

今回は、テスト実行件数の表示を追加する。




先ずは、現在のクラス図を示す。
「TextTestRunner」をベースに、シンプルな構造とした。






テスト実行件数をどこで把握しているか調べた結果、「TestResultCollector」というクラスに、それらしいものが存在している。ということで、「TestResultCollector」から下記の値を取り出し、GUIに貼り付けることにした。


class CPPUNIT_API TestResultCollector : public TestSuccessListener
{
public:
~ 中略 ~
  virtual int runTests() const;
  virtual int testErrors() const;
  virtual int testFailures() const;
  virtual int testFailuresTotal() const;
~ 中略 ~
};

問題は、「TestResultCollector」が「TestRunnerEE」に隠蔽されているため、GUIから直接参照することができない。

「TextTestRunner」を参照した所、テスト結果表示用クラス「CompilerOutputter」が存在している。
これに習って、「EEOutputter」を追加し、「TestRunnerEECore」 /GUI間の橋渡しにすることにした。


「EEOutputter」を追加し、GUIでテスト結果を表示する様修正し、結果を確認。
ちなみに、動作確認用にテストクラスを2個、テストケースを6件追加している。テスト結果の内訳は下記の通り。
(1)テストケース数 : 6件
(2)エラー: 1件
(3)失敗 : 3件

■実行前












■実行後












以上、無事に完成した。
次は、プログレスバーの表示にとりかかる。

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